影響力の武器-実践編②-
影響力の武器 実践編
チャルディーニ
19. 千里の道も一歩から
フットインザドアテクニック
=小さい課題からコツコツ取り組んで、大きい目標を達成する
(例:目立たない紙を窓に貼らせて欲しい→看板を立てさせ欲しい)
20. ラベリングテクニックの上手な使い方
(例:協力前に「あたなは人助けが出来るタイプですか?」と尋ねると承諾率が上がる)
22. 人を目標に結びつける積極的コミットメント
(例:アムウェイ営業マンの目標シート、書かせることで業績が上がる)
(例2:病院の予約カードの記入。患者に自分で書かせることで来院率が上がる)
35. 短所を長所に変える最善策
(例:エイビスはナンバーツーです。だから頑張っています)
+アンダードック効果がある?
(例2:ロレアル、高価ですがあなたにはその価値がある)
⚠︎この手法が使えるのは短所が本当に小さい場合だけ
39. 類似点が導く大きな力
私たちは価値観、信条、年齢、性別に関して共通点がある人の行動に従う
→名前の響きや出身校でも効果ある
40. ウェイターから学ぶ説得中
(例:客の注文をまったく同じく繰り返しただけで、チップが70%あがった)
(例2:交渉の場で相手の行動を真似したら、成約率が上がった)
42. 人の気持ちを変える本物の笑顔
→この著者の研究では偽物の笑顔を効果は実証されなかった
“笑顔を見せるのが苦手なら商売はするな”
by 中国の諺
45. 説得を後押しする決めの一言
「(なぜなら)〇〇だから」
人はそこに絡む利害が大きくなるにつれ、相手の根拠の確かさを真剣に考慮する
→利害が大きいお願いは、(なぜなら)の部分の根拠を強くしなければならない
46. 想像しやすさが成否をわける
→消費者は何かを判断する場合、想像(考える)するのが易しいか難しいかを判断基準にする
48. 読みやすく簡潔に、が鉄則
私たちは発音しやすく、読みやすい名前を好む
(例:社名や銘柄記号ぎ簡単な会社の価値は高いとみなされ、株価が上がる)
→今すぐ読みにくい株を売り、読みやすい株を買え!
(例2:手書きのメッセージは、字が綺麗かどうかで説得力に差が出る)
49. 韻を踏むことで増す影響力
1、高感度が高い、印象に残りやすい、他の人に伝えやすい、覚えやすい
2、韻を踏んだ方がそうでないフレーズより説得力が上がった
→マーケティングには『韻』を取り入れろ!
51. 一番早いスタートでロイヤルティを勝ち取れ
1、消費者は、始めたけれども途中だと考える方が、それを完了させようという気持ちが強くなる
2、目標達成が近づくほどいっそう努力する
(例:洗車サービスで、カードを2種類用意した。
一つは、スタンプ8個で洗車一回無料、スタンプ無し。
もう一つは、スタンプ10個で洗車一回無料、最初からスタンプ2個。
結果:後者のカードの方が特典到達率、平均洗車間隔が狭かった。)
誰かに目標を達成させたい場合、ゴールに向かってどれだけ進んだかという証拠を示せ!!
56. 交渉ごとに悲しみは御法度
(例:買い物で、落ち込んだ気持ちを癒そうとする行動)
実験
・悲しい気分の買い手は、平静時よりも30%高い値段で買ってもよい。
・悲しい気分の売り手は、平静時よりも33%安い値段で売ってもよい。
→悲しい気分の相手から物を売る(買う)交渉したら有利
58. 明晰な意思決定は睡眠から
人は疲れているとき、策略にかかりやすくなる=騙されやすい、洗脳されやすい
疲れているときに誰かの発言を聞くと、それが真実か否かに関わらず、真実と思い込む
気が散っているときも影響を受けやすい
→一瞬の撹乱の間にこっそりと説得文句をすべり込ませる
(例1:「パンケーキはいかが」
「美味しいですよ!」)
(例2:「クリスマスカード200セントです」
「お買い得です!」)
→購入率が2倍になった
59. 「トリメチル・ラボ」で手に入れる影響力増強剤
→カフェインをのませろ!!
カフェインを摂取した人は、メッセージを好意的に受け取る
プレゼンは顧客がコーヒーブレイクを済ませた直後に行え!
⚠︎話に筋が通っていないと無意味
→カフェインを摂取した相手は脳が冴えているから